
低血糖は予防できます。
低血糖予防のためのポイント
- なるべく決まった時間に食事をする。
- 食事量を急に減らしたり、食事を抜いたりしない。
- 食事が遅れる場合は、なんらかの形で炭水化物を摂取しておく。
- 自分が使っているインスリンの作用時間を覚えて、正しいタイミングで食事を摂る。
- 運動の内容や時間帯、補食について、かかりつけの医師や看護師と相談しておく。
- 低血糖が起きた頻度や時間帯をかかりつけの医師、または看護師に報告し、予防対策を講じる。
- 正しい手技でインスリンを注射する。
もし低血糖を経験したら、なぜ起こったのか、今後どのように予防できるか、考えてみましょう。

食事のタイミングはとても大切です。タイミングがずれると、インスリンが効き始める時間と血糖値が上がる時間がずれて、低血糖になるおそれもあります。
※持効型インスリンは、食事時間に影響ありません。
超速効型インスリンは、食事開始直前に注射しましょう。
速効型インスリンは、食事開始30分前に注射しましょう。
注意:中間型、混合型インスリンの場合も食事開始30分前に注射します。
注意:超速効型インスリン、速効型インスリンの作用発現時間と作用持続時間はインスリン製剤によって多少異なります。詳しくは、インスリンの添付文書をご覧ください。
使用しているインスリンがどの種類かわからない場合は、かかりつけの医師、看護師、または薬剤師に確認しましょう。

食前に運動すると低血糖を起こすことがあります。食後1時間がもっとも血糖値が上がるので、このときに運動するのが良いとされています。
低血糖が起きがときのためにブドウ糖やジュース、糖尿病カードを携帯しましょう。

食事を摂れないときに通常通りに注射すると、低血糖を起こす危険性があります。食事を摂らないで検査をする場合など、あらかじめ医療機関でインスリン注射はどうしたらよいかを確認しておきましょう。

車の運転中に、低血糖による意識消失から思わぬ事故につながることがあります。
車を運転するときのアドバイス
- 必ずブドウ糖や砂糖、あめ、ジュースなどを手の届くところに常備しておきましょう。
- 低血糖症状を感じたら、ただちに車を停止し、ブドウ糖かジュースなどを摂取しましょう。
- 我慢して運転の継続をしないようにしましょう。(大きな事故の原因になります)
- 空腹で運転することは避けましょう。(できれば運転前に血糖値を測定しましょう)