
インスリン製剤は、作用発現時間(作用が現れる時間)と作用持続時間によって、超速効型、速効型、中間型、混合型、持効溶解型 の5種類 に分類されます。
超速効型インスリン
(インスリンリスプロ、インスリンアスパルト、インスリングルリジン)
皮下注射後の作用発現が15分以内と非常に早く、最大作用時間が2時間と短いのが特徴。食直前の投与で食直による血糖値の上昇を抑える。
速効型インスリン(レギュラーインスリン)
皮下注射のほかに筋肉注射や静脈内注射が可能。30分ほどで作用を発現し、最大効果は約2時間後、作用持続時間は約5〜8時間。食前30分の投与によって、食事による血糖値の上昇を抑える。
中間型インスリン(NPHインスリン)
持続化剤として硫酸プロタミンを添加したもので、作用発現時間は約1〜3時間、作用持続時間は約5~8時間。インスリン基礎分泌の補充に用いることができる(このため、基礎インスリンと呼ばれる)。
混合型インスリン
超速効型または速効型インスリンと中間型インスリンを様々な比率で混合したもの。
持効溶解型インスリン(インスリングラルギン、インスリンデテミル)
作用発現が遅く(約1~2時間)、ほぼ1日にわたり持続的に作用。基礎インスリン分泌の補充に使われる。