「患者さんの座談会」(前半)にもあるように、2型糖尿病の患者さんのなかには少なからず、治療前に不規則な生活や不摂生な食事、運動不足が見受けられます。 糖尿病治療で最も大切なことは、食事療法、運動療法、そして薬物治療により、日々の生活の中で血糖コントロールを行うことにあります。治療初期には、“食べたいものが食べられない”、“運動が面倒くさい”、“インスリン注射が苦手”という抵抗感や不便を感じるかもしれません。しかし、長期的な視点で見ると、糖尿病の患者さんにとって合併症の発症を抑えるためにとても大切なことです。規則正しい生活を習慣づけ、前向きな姿勢で糖尿病治療に向き合っていきましょう。
例:男性/60歳以上/2型糖尿病/合併症なし
9:00〜12:00 | 起床 |
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午前中 | 朝食はほとんど摂らず。 |
13:00 | 近くのコンビニのお弁当やファーストフードなどの買い食いまたは外食 |
午後 | TV、パソコン、昼寝など気ままに過ごす。時々、ゴルフ練習場へ。 饅頭、チョコレート、スナック菓子などの間食あり。 |
20:00 | 夕食:食事前にビールを2本程度。食事中は日本酒や焼酎。 食事は濃い味付けが好き。揚げ物中心、野菜は少なめ。 |
24:00 | 就寝 |
7:00 | 起床 |
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7:30 | 朝食:+サラダ |
8:00 | 散歩30分 |
12:30 | 昼食 |
午後 | 散歩を兼ねて、一駅先のゴルフ練習場へ。帰りも徒歩で帰宅。 間食なし |
19:00 | 夕食:薄味の和食中心。 野菜サラダを常に摂り入れ、揚げ物や濃い煮物はほとんどなし。禁酒。 |
22:00 | 就寝 |